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ベンチの上で猫が二匹、桜の木を見上げていた。 猫にも桜の美しさがわかるのだろうか?。
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日本映画専門チャンネルで「東京博徒」という映画を見た
いまだソフト化されてないレアな映画だそうな
その割りにはパラとかが少ないのが意外だった
DVD化のついでか単に保存がしっかりしていただけなのかな?
あらすじなど詳しくはこっちで
東京博徒 解説・あらすじ
んで感想だが、ブログに書くくらいだから良かったの一言
任侠モノのシナリオにありがちなパターンを上手く料理してて、セリフも軽妙でテンポがあり
全体的にノリが明るいので安心して見られた
シーンごとの画的なメリハリの付け方が上手く、
浅草や向島、大阪と場所を変える度にちゃんと現地の画をはさむのも好印象
そしてフィックスと動きのある画のメリハリがしっかりしてて実に見やすく
役者の表情や画面内での動きや人物配置などが良く考えられており画面にリッチ感がある
若干オチが弱いけどそこに至るまで経緯がちゃんとあるので不自然さはない
セリフで表現しないが暗に示す様な表現があったり
なにより俳優が良かった
メイン所から脇役から皆役割を上手くこなしていて全体的に質が高い
特に主役の田宮二郎という俳優はすごく良かった
上背があり顔も端整だが口は渥美清並みの軽妙な東京下町ことば
これで人気が出ないはずがないと調べたら大映の看板俳優だったそうな
しかも勝新太郎や市川雷蔵と並ぶほどだったとか
全てにきちんと意図がありデザインされているのが感じられる非常に良い映画でした
ここ何年か日本映画の演劇について良く考える
日本には古来からある歌舞伎などの「旧劇」と、
そしてヨーロッパ的な近代劇である「新劇」の二つがある
この二つが日本における演劇の歴史の大まかな流れなのだが、
基本的に映画という「劇」は、いわゆる新劇の構造を持ってはいるが、
日本映画の場合、歌舞伎出身の俳優も少なくないし、
シナリオそのものも旧劇の人情話を近代風に訳したようなものが多い
映画の構造様式は西洋風だが内容は日本の古典という不思議さが
しばらく自分の中でくすぶっていたのだが、
ようやく最近になって日本映画史というのが体感できるようになってきた
2009.07.10 | Comments(0) | Trackback() | 雑記
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